2006年4月そうさく畑60レポート
全く持って十数年降りの参加であるそうさく畑。
パロ本は作った事がなく、ひたすらオリジナルで描き続けていた当時ではあるが、
こうして再び参加することになろうとは。
今回は夏に完売したモンゴル本の再販、冬コミ新刊の北海道本の既刊攻めだ。
今年夏にはニューカレドニア本も加わることになるが、
20冊くらい売れたらもう万歳だなぁ。

なんとか完成させたイラストコンテスト用の絵を携え、家を出たのは午前9時。
雨もぽつぽつ降り出してきた。
電車に乗ってる間ヒマなので、今回配布するチラシを読み返して居たのだが…。

↑冒頭から脱字

深夜にプリンターでヘコヘコ刷っていたわけだが、のっけから脱力する。

あらやーね、と電車に揺られて2時間、やっとこさJR三ノ宮駅に到着した。
ここから会場のサンボーホールへは歩けば10分なのだが、
絵が濡れるのも怖かったのでポートライナーで一駅分乗る。
今は神戸空港まで続いているんだな、これ。
(一方でポートピアは先日閉鎖。これも時代か)

一駅乗車してホール到着。午前11時10分。
ここ最近はコミケばかりだったので、人があまりいないのにホっとする。
サークルチケットを見せて自分のブースへ急ぐ。
ちゅうか入り口から10Mくらいという近さでびっくり。

荷物は先にクロネコで送っていたので、取りに行く。
宅急便の荷物置き場には、スタッフのお兄さんが一人いた。
あ、これです、なんていいながらひょいと自分の箱を持ち上げる。
何か手続きでもあるのかな、と様子を見たが普通に持っていっても、
おとがめはなしだった。…盗難があったらどうするのだろうか。

ひやひやしながらも、セッティングは終了。

↑毎度のレイアウト。今回は手書きの看板

イラストコンテスト用の絵の手続きも済ませ、まずは会場を写してみた。

↑全450スペース。1階、2階を貸し切っての開催だ

会場10分前になっても、空気がまったりしている。
東京の夏コミ、冬コミの戦場を思い出したりするが、
あの世界がそもそも相当なお祭りなんだなぁ、と一人悦に入ってしまった。
主催の武田さんのかけ声により、カウントダウンが始まり、
拍手とともに開催となった。

お客さんが入ってくる。まったりと入ってくる。
未曾有のコミケの人津波を思えば、なんとゆるやかな時の流れだろうか?
開始15分、お客さんは来なかった。
初めて一人での即売会参加で、ボーっとイスに座って周りを眺める。
いや、しかし、一人というのは「目のやり場に困る」ことこの上ない。
今回はDSも持ってきていないので、何をしていいのかわからない。
コミケと違い、「向こう側が人で見えない」という事がないので、
対面の一人参加の方と何度も目があってしまった。
なんだかこっぱずかしい。こ、こんにちは。目で挨拶。

ややあって、雅さんご夫妻とご対面!!
嬉しい。差し入れまで持って来ていただき、本当に嬉しい。ありがとう、ありがとう。
きゃーきゃー言いながら話し込んだ。奥さんとも同人話に花が咲き、
雅さんともお会いできて感動。
あああ、雅さんなんだか口調がPSOオンラインとあんまし変わりません(笑

しばらくすると、雅さんがおもむろにカバンから100均の透明工具箱を取り出した。
何をするのか、と見ていると、丁寧にティッシュに包まれた中から出てきたのは、
ヒューキャストとヒューキャシールだった!
鍋「!?」
雅「ふふふふふふふ!」

↑手品仕様な敷布の上に紫キャストとエブリンなレイキャシール

こ、これは!!!!モデラー浅井氏の!ああっ、生れて初めて!
ちっさい、ちっさい!でもって細かい!関節がよく動く!丈夫だ!
鍋「いいですねぇ、ああ、これは渋い。かっこいい…」
私はしげしげと眺め続けた。興奮する。
この流れるような漢らしいフォルムはどうだ!
するどい目線、鉄のかっこよさ、レイキャシールの可憐さ!
ああ、今日は一体何しに来たんだっけか!?
声は震え、持つ手先にも緊張が走る。

そこに至宝があった!

これはもう、開催中にずっと飾っておきたい気分!
雅「いや、創作系に関係ないのはやっぱマズイですからね」
と苦笑しつつ、およそ15分後にフィギュア展覧会終了。
この間もお客さんはこなかったので、本当にゆるやかだ。

雅夫妻が外回りに出かけ、そのあとは元漫界会員さんのYMさんとお話。
差し入れをありがたく戴いた!ああ、なんだかおいしそうな予感!
まぁ隣りに座りなせぇ、と声をかけ、
そしてYMさんが描いたというイラストを見せて貰った。
今回のイラストコンテスト用だ。
本人は総没のつもりだというが、何をおっしゃるやら!
この流れるライン、手の美しさはさすがである。
いやこれ出した方がいいんじゃないか、と押し切り、
YMさんもイラコンに出展することになった。


そうこうしてお姉様がカバンをごそごそしていると、何やら見覚えのある物体が!
鍋「それはカモノハシのイコちゃんではないですかー!」
Y「あら?好きなん?」
鍋「無駄に好きよー!」
Y「あげるー。いくらでもあるから!」
とイコちゃんのクリアファイルを貰い受けた!

↑いいなー、この大阪センス

経験値が600ptくらい上がった。仕事で使おう。

会場して40分くらい経つと、ぼちぼち本が出始めた。
開始直後は空白になるのはコミケと変わらないようだ。
ところで、この「そうさく畑」は、図書館方式というシステムがある。
サークルスペースとは別に机が設けてあり、
そこに見本誌を陳列するというものだ。
スペース前で「読んでもよろしいですか?」の声をかけることなく、
自由に閲覧できる。気に入ればスペースまで行き、お買いあげだ。
直接話すことなく読めるので、シャイなあなたにも納得のシステム!
自分のサークルから3mくらいしか離れていないので、
実はお客さんの様子が手に取るようにわかった。
ドキドキして見ていると、手に取って肩を揺らし、笑っている御仁が!
鍋「!?」
笑うてはる!笑うてはるよ!え?どこが笑いどころ!?
…モンゴル本を読んでいたようだが…。
そういえばコミケでも、ひとしきり笑いながら読んでいた人がいたが、
本人はどこが肩を揺らすほどおもろいのか、全然わかっていないのだ。
鍋(どこがおもろいのか、教えてプリーズ!)
身悶えしながら、目の前の本の売り子も頑張った。

本は、モンゴル本の方が比較的よく出ていった。
そして今回驚いたのは、モンゴル本と北海道本を同時に購入する、
いわゆる「セット買」であった。
コミケでは二種類の本を置いたことがなかったので、
同時に置くとこういう事になるのか、とびっくり。
本当に嬉しい事である。


お昼を回った頃、これまた元漫界会員竹里嬢がシュークリームの
差し入れとともに登場。うわーいありがとうー!

↑一瞬タコヤキに見えるがシュークリーム

元会員が三人集まって、雑談開始。
懐かしい、と言いながらわいわい騒いだのであった。
ついで、スタッフからお茶とそうさく畑せんべいの配布。
うわ、まだこの企画やっていたんだ!

↑主催の武田さんのイラストが入ったおせんべい

つくづく、息の長いイベントである。


そういや、自分全然外回ってないな、という事で午後2時頃に、
探索に出かけることにした。
今回は、「園田健一原画展」があったので、見にいった。
園田氏といえば、セガの「スーチーパイ」を知っている。
確かアニメーターだったかな。

↑さすがに中の絵を撮影するわけにはいかんので、看板のみ

プロの生原稿をじっくり拝見。
は〜〜、さすがしっかりしたデッサンでうっとりしてしまった。
絵柄は特に好きなものではないが、
非常に丁寧にかかれており、見開きのロボットみたいなの(?)が、
いちばん目に飛び込んでびっくりした。
すごい質量感だ。
鍋「ロボならこれが士郎正宗氏ならどうなったであろうか」
などと思いをめぐらしつつ。
いやしかしだが、アフタヌーン連載中の作品であるなら、
鍋「もしこれが”ああっ女神様”の原画展なら…」
コミケ並な人数が大挙して押し寄せそうだなぁー。


そしてイラストコンテスト会場。

↑これの3倍くらいの規模だ

なかなかの力作ぞろい!予想に反して、デジタル作品はほとんど見られなかった。
ほとんどがあなろぐの手描きで、暖かみのあるものだ。
やっぱり生は迫力があっていいなぁ、とじっと見入る。
そして自分を絵を確認すると、恥ずかしくなって、
鍋「つつつつつ、次へいこう、次ドウゾー」
と長さんばりにイラコン会場を後にしたのであった。


しばらく二階を見てまわる。一階よりも人は多い。

↑大勢の人でにぎわう

図書館システムの本をざっと見ていると、
萩尾望都、竹宮恵子ばりの絵が目に付き、おもわずうなった。
いやー!こういう画風、今も見られるとは。
色んな本が多くてなかなか目移りしてしまう。
とにかくブースをまわる。そして目を引くサークル発見!

↑なぜ猫がお留守番してるのか!(15丁目15番地-民夫)

そして豚の貯金箱がおいてある!
お代はこちらへ、という事なのだろうか?
まるで、田舎で野菜を売っているかのような光景だ。

竹里さんのお知り合いの本をいくつか購入。
本は宅急便で届く予定で、まだ内容は読んでいない。
小説とビーズのイヤリングと、漫画+無料本をゲット!
知り合い系以外で購入した本は一冊。
「摩天幽谷企画」さんの2005年冬コミ新刊本。
いや、表紙に惹かれた。
傭兵と王女っぽい二人。
中身を見ずに表紙買いというやつである。
これもまだ中を読んでいないので、
どういったものかはお楽しみ。
収穫はこんなものかな。

そして、YMさんが外まわりの際に「豆本」の収穫があったと、
報告をうけた。どれくらい豆かというと…。

↑しかも手塗り!豆!

しかも中の絵は切手調になっていて、いっこいっこ貼ってある。
なんでもピンセットを使って、貼り込んで行くのだそうだ。
すごいや。
この作者の方の作られた巻物絵巻も凄かった。
世の中には色んな創作をしている方がいるのだなぁ!


雅夫妻も帰宅し、そうさく畑もそろそろ終了か。
午後2時過ぎ、館内放送で、イラストコンテストの順位発表があった。
なんだか緊張する一瞬だ。
スタッフ賞から発表される。
3位商品が「金芽米」。
鍋「またそんな持って帰るのが重いものを(笑」
2位商品が「メイド服一式」
ここで館内にどよめきが!
受賞者が男性だったらどうなるのだ!!!
それはそれでおもしろいか。
1位商品が、なんと「任天堂DS-LITE」!
館内がワっと拍手に包まれた!
受賞者の皆様、おめでとうございましたー!!


午後3時、そうさく畑60閉幕。楽しかった!
イラコンのイラストを取りに行った。
いやもう、参加できただけでも意義はあるというもの。
すると、ウォルゼ兄さんが真一郎を抱いて寝ているイラストの裏に、
なにやら紙切れが貼られていた。
鍋「はて?何これ」
と見てみると、そこにはコメントが鉛筆で書かれてあった。
「にゃんこぷぎゃー!」
鍋「!!!」
これはおそらく、投票用紙なのだろう。
私の3作品の中では、1票だけ入っていたことになる。
なんと嬉しいことか、なんと嬉しいことか!
一人でも、何かを感じてくれたのだ。
そして、「にゃんこぷぎゃー」
私は今、心にしっかりとその言葉を刻みつけた!

荷物をまとめて、クロネコに荷物を託す。

↑人数は少ないが、コミケの方がサバキ方が早かったかも?
自分の荷物の手続きを済まし、振り向くとさらに長蛇の列!
結構な人である。
開催中に主催の武田さんが、
「宅急便の手続きは4時を越えても大丈夫です。ゆっくりしてね」
みたいな放送をしていたのだが、
実際ゆっくりして来てみると列がえらいことに(笑

YMさんとお話しながら会場を後にした。
そして会場を写す。

↑神戸サンボーホール。隣りが日通のビルであった


家に帰宅し、モホハホとYMさんの差し入れ、シュークリームを戴いた!
鍋「しあわせ太り!」
他の差し入れは、会社に持っていって食べよう!

↑雅夫妻から戴いた差し入れ。手に持った時の感触に驚く!美味でした!


肝心の本だが、モンゴル本+北海道本もほどよく売れた。
コミケの3分の1くらいかな?
(モンゴル本は圧倒的に女性の方の購入が多かった)
本当に十数年前は5冊も出れば万々歳だったわけで、
ジャンルの影響もおおいにはあるけれど、嬉しいものである。
そして北海道本が残り15冊くらいになった。
次の夏コミが受かれば、北海道本は完売になりそうだ。

で、最後に。
イラコンに提出した中の一枚。

↑猫ばっか


畑の次はニューカレドニアだ。「天国に一番近い島」の舞台になったこの島、
はたしてどんな謎が!?
入稿まであと三ヶ月しかないな。頑張ろう。


2006.4.8脱稿
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